病院に導入すべき搬送ロボットがわかる!│ホス×ロボ » 病院搬送ロボットの基礎知識 » 病院のコスト削減アイデア|搬送ロボット導入で業務効率化

病院のコスト削減アイデア|搬送ロボット導入で業務効率化

病院経営の現状とコスト削減の必要性

令和6年の病院経営実態調査によると、病院の約8割(463病院)が赤字という厳しい現状が報告されています(※)。少子高齢化による患者数の変化に加え、人件費や医療材料費、水道光熱費といった経費の増加が主な要因と考えられます。

こうした状況下で経営を安定させるには、医療の質を維持しながらコスト削減を進めなければなりません。近年は病院ロボットやITツールなどのテクノロジーを活用した業務見直しも検討されており、新たな視点でのコスト削減策に注目が集まっています。

参照元:公益社団法人 全国自治体病院協議会(JMHA)公式HP(https://www.jmha.or.jp/jmha/contents/info/52

病院で見直すべき主なコスト項目

病院のコストを削減するうえで、見直しの対象となる主な項目は、人件費、医療材料費、委託費、水道光熱費の4つです。とくに人件費は経費全体の約50~60%を占める傾向にあります(※)。また、高度な設備が必要な一般病院、介護スタッフの割合が高い療養型病院、安全対策が求められる精神科病院など、病院の種別によっても各コストの比率は異なります。自院の経費構造を正しく把握し、削減可能な項目を洗い出すことが大切です。

※参照元:ソラスト(https://www.solasto.co.jp/solastoonline/iryou/hospital-costreduction/
※参照元:独立行政法人 福祉医療機構/【PDF】2023年度病院の経営状況について(https://www.wam.go.jp/hp/wp-content/uploads/250131_No009.pdf

今すぐ取り組める病院のコスト削減アイデア

医薬品・材料費の価格交渉と在庫適正化

支出の多くを占める医薬品や診療材料は、仕入れ先との価格交渉や、複数の病院で共同購入する医薬品共同購買(GPO)の活用がコスト削減につながります。また、在庫管理システムを導入して適正在庫を維持することで、期限切れによる廃棄ロスを防ぐことも有効な手段です。

委託業務・インフラ費用の見直し

清掃や給食、検査などの委託業務は、契約内容を定期的に棚卸しし、相見積もりを取得して費用を見直します。電気やガスなどのインフラ費用についても、契約プランの変更により固定費を抑えられます。さらに、LED照明や省エネ設備の導入時に補助金を活用することで、初期費用を抑えつつ長期的なランニングコストの軽減が期待できます。

人件費の最適化とITツール活用

人件費の削減には、業務プロセスを見直して時間外労働を減らすほか、パートやアルバイトの雇用形態を適度に取り入れる方法があります。あわせて、自動精算機やレセプト入力の自動化システムなどのITツールを導入することで、事務作業の負担を軽減し、生産性の向上を図ることが可能です。

搬送ロボットの導入でコストを最適化

より踏み込んだコスト見直し策として、搬送ロボットの導入が挙げられます。院内の検体や医薬品、リネンなどの搬送業務をロボットで自動化することで、人手不足の解消と人件費の抑制を同時に図れます。夜間帯も稼働できるため、人員配置の負担軽減にも貢献します。業務効率化が進むことで、医療スタッフが本来の専門業務に集中できる環境づくりにつながるという大きなメリットがあります。

まとめ

病院のコスト削減には、材料費やインフラ費用の見直し、ITツールの活用など、多角的なアプローチが欠かせません。まずは自院の現状を客観的に把握し、着手しやすい項目から見直しを図ることが、経営安定化への第一歩となります。

中長期的なコスト最適化と業務効率化の手段として、搬送ロボットの活用も有効な選択肢です。ただし、病院の規模や抱えている課題によって、最適なロボットの機種は異なります。

当メディアでは、導入を検討されている病院・クリニックに向けて、規模や課題に合わせたおすすめの搬送ロボット3選を紹介しています。自院に合った解決策を見つけるための参考として、ぜひあわせてご覧ください。

病院の課題と規模から見つかる
病院向け搬送ロボット3選

病院の規模や運営体制によって、搬送ロボットに求められる機能や導入のハードルは大きく異なります。大規模病院では一度に多くの物品を運べること、中小病院ではすぐに使える手軽さ、無床クリニックでは限られた人員で診療時間を最大化することが求められます。
そこで、このメディアでは、病院の規模ごとの課題に応じたおすすめの搬送ロボット3選を紹介します。

大量の荷物を一度に運びたい
大学病院や地域の中核病院
なら
AI-MHOS(アイモス)
AI-MHOS(アイモス)
画像引用元:アーストレック ロボティクス
https://earth-trek.co.jp/smart_hospital/ai-mhos/
大病院におすすめの理由

最大200㎏積載可能で、病棟間を巡り検体・医療器具・滅菌物などを効率的に運搬。スタッフの往復作業による業務負担を大幅に低減します。

さらに

搬送ルート・部署連携・セキュリティ制御まで搬送業務を効率化。無理なく導入でき、持続的なロボットによる搬送体制を構築できる。

主な機能・仕様
本体サイズ
(mm)
467×880×1,520
積載/牽引(kg) 最大200
時間(h) 充電:2.5
走行:8
セキュリティ
連携
エレベーター:〇
ドア:〇
セキュリティ
対応
パスワード・ICカード・指紋認証・顔認証
導入してすぐに使いたい
中小病院や地域密着型病院
なら
GAEMI(ケミ)
GAEMI(ケミ)
画像引用元:ロボティズ
http://jp.robotis.com/sub/business_zip.php
中・小規模病院におすすめの理由

初期設定が容易なため最短10日で導入が可能。最小限の人数で運営する中小病院でもすぐに活用でき、スタッフの時間を確保しやすい。

さらに

ボタン操作やカード認証はAI制御のロボットアームで実行。エレベーターとのシステム連携が不要で、既存の設備のまま短期運用もできる

主な機能・仕様
本体サイズ
(mm)
500×540×1,150
積載/牽引(kg) 最大30
時間(h) 充電:公式HPに記載なし
走行:最大24
セキュリティ
連携
エレベーター:〇
ドア:〇
セキュリティ
対応
アームによる
カードタッチ
医師の時間を患者に向けたい
無床のクリニック
なら
kachaka(カチャカ)
kachaka(カチャカ)
画像引用元:Preferred Robotics
https://kachaka.life/dental/
クリニックにおすすめの理由

患者対応中にロボットが搬送を担い、医師は診療を中断することが減少。待ち時間を減らし、診療の質が高まり満足度向上につながります。

さらに

kachakaは最小55cmの通路幅でも走行可能な小型タイプなので、都心部の歯科クリニックや耳鼻科などの狭い空間でも活用・収納が容易

主な機能・仕様
本体サイズ
(mm)
240×387×124
積載/牽引(kg) 最大30
時間(h) 充電:2.0~
走行:2.0~
セキュリティ
連携
エレベーター/ドア:
いずれも公式HPに
記載なし
セキュリティ
対応
公式HPに記載なし

※初期費用や月額費用に関しては、公式HPより直接お問い合わせください。

病院の課題と規模から見つかる
病院向け
搬送ロボット3選